Pages

2015年1月18日

2015年 睦月

日本で新年を迎えた。
元日に故郷の神社を訪れ、お参りしてお祓いをしていただいてからおみくじを引いた。
7年ぶりに引くおみくじは大吉。お守りを売っている母の知人に結ばなくてもよいかと訊ねると、ほんとうは結んだ方がいいけど、しなくてもだいじょうぶとの返答だったので、失くさないように財布の中に入れる。
コンビニで糊を買って、真新しい手帳の1月1日のところに貼付けた。運勢の方はさっと見るだけにして忘れてしまうのがいい。それよりも惹かれたのは、裏側の神の教。

曇るかがみに姿は見えぬ、みがき上げようそのこころ。

ことばにするのは簡単だけれど、実際こころをみがくというのは難しそうだ。お肌の手入れと違って、こうすればこころの肌理がととのいます、などというマニュアルはない。
だけれどない知恵をふりしぼって、ふふーん、と考えてみると、肌のお手入れに例えるならばこころというのは色々とぬりこんで与えるよりも、洗顔がだいじなのではないかと思えてきた。生きていると、不純なものやよけいなものが知らず知らずのうちに溜まり、こころをカサつかせたり、重くしたりする。そんな魂を淀ませる汚れを、できるだけ毎日きれいさっぱり洗い流すようにするのが、こころをみがく始まりなのかなと思う。

この写真は長崎旅行のついでに諏訪神社にお参りした時のもの。これを結んだ人の運勢も悪くなさそうだ。故郷の神社で家族が引いたのはそれぞれ吉、末吉、中吉とばらばら。だけど末吉だろうと大吉だろうと、はたまた凶だろうと、失物が出ようと出まいと、神の教は皆に等しく記されている。